堕天使はじめました。
先週発売したばかりの【堕天使】がわかってきたので
効果の解説と使用感を書いていきます。
堕天使とは
【堕天使】・・ブースターSPデステニーソルジャーズで強化されたテーマ。堕天使モンスターはこれまでも存在していましたが正式にカテゴリ化されたのは最近になります。
本記事では従来の堕天使を旧堕天使、新規で追加された堕天使を新堕天使として区別します。
新堕天使の共通効果
新堕天使は全部で5種類であり、ルシフェルを除く4種は「ルール効果+①手札での効果+②1000払って発動する共通効果」を有しています。
【ルール効果】
自分は「○○(自身の名称)」を1ターンに一度しか特殊召喚できない。+①②の効果をそれぞれ1ターンに1度しか使用できない(一部例外)
【効果①】
手札から自身(+堕天使カード)を捨てて発動する効果。
【効果②】
1000LPを払い自分の墓地の堕天使魔法罠を対象として発動する効果。(相手ターン可、スペルスピード2)。効果解決時に対象とした魔法罠の効果を適用しそのカードをデッキに戻す。
ルール効果と制約
①②の効果使用には使用制限が付いており、すべての堕天使は②のライフを支払って発動する効果は名称ターン1となっています。
①の制約はドロー効果を持つイシュタムと、回収効果を持つアムドゥシアスのみ名称ターン1制限で、マスティマとテスカトリポカは①の効果を1ターンに複数回使用可能です。しかしながら、マスティマの①効果は自身を特殊召喚するものであるため、マスティマの特殊召喚自体がターン1と決められていることから、実質①効果を複数回使用できるのはテスカトリポカのみになります。
堕天使の共通効果と魔法罠
ルシフェルを除く4体の新堕天使は「1000LPを支払い、墓地の堕天使魔法罠を対象として発動、その効果を適用する」という遊戯王の中でも異質な共通効果を持ちます。しかもこれは、スペルスピード2で相手ターンも使用できるハイスペックな効果です。しかし、効果解決時に対象に取った堕天使カードがいなくなると不発になるのでDDクロウに弱いです。
そして堕天使魔法罠が上の魔法2枚罠2枚の4種類ですが、これらには大きく3つの特徴があります。
1.全て対象を取らない。
専用死者蘇生である堕天使の戒壇ですが、墓地に複数体の堕天使モンスターがいる状況で発動した場合、対象を取らないので仮にDDクロウで本命の堕天使を除外されても不発になりません。サンブレ効果の背徳の堕天使とコントロール奪取の魅惑の堕天使も同様に対象を取らないため、発動するととりあえず相手の伏せや置物モンスターにアクションを強いることが出来ます。ドラゴンバスターは即逃げです。
2.名称ターン1だが堕天使の②の効果を使えば1ターンに何度でも使用できる。
ターン1制限があるのは場で発動した時だけです。新堕天使の効果で使用する場合は名称ターン1制限を無視することが出来ます。この場合、対象にした堕天使カードはデッキに戻ってしまいますが、追加で墓地に落としたり複数用意できればその枚数分サーチや破壊を行うことが出来ます。
3.魅惑と背徳は発動コストに堕天使モンスターを必要とするが、堕天使モンスターの②の効果で使用すればコストが踏み倒せる。
1000LPを払えば「実質タダ!」
特長3つが全てぶっとんでますね、これぞ近未来遊戯王
新堕天使のレベル
既存の旧堕天使は
☆10 堕天使ディザイア
☆8 堕天使アスモディウス、スペルビア、ゼラート
☆5 堕天使エデアーラエ、堕天使マリー
☆4 堕天使ナースレフィキュル
と☆8が多めで、比較的強めのモンスターは☆8に集中しています。
始めに紹介した画像を見てもらえば一目瞭然ですが新堕天使は全てレベルがバラバラ。しかも6、7、9、10、11と露骨に☆8が避けられています。エクシーズ召喚が困難であり、旧堕天使を混ぜることで辛うじてランク8が立つ程度です。
堕天使モンスターの効果と個人的な評価
《堕天使イシュタム》
評価:★★★★★
モンスター版トレードイン。デッキ回転、墓地に堕天使モンスター、魔法罠を送る。蘇生札を引き込む、すべてを成立に導くいい人。
デッキの核故に場に一番高頻度で出る堕天使モンスターです。ちなみに、イラストは海外で修正が入ります。(予想)
《堕天使マスティマ》
評価:★★★★☆
堕天使メガロアビス。困った時に助けてくれるいい人。
特殊召喚するためには手札の堕天使カード2枚を捨てる必要があり、損失が半端ないのですが、個人的に高評価な1枚です。
その理由は「自力で特殊召喚できる唯一の堕天使」「貴重なアタッカー」であることが大きいです。このデッキは墓地に堕天使を送って戒壇で蘇生、というのが基本的な展開手段なのですが戒壇で出てきた堕天使は昼ドラ見ながら寝そべってせんべい食ってる主婦みたいなポーズしながら守備表示で出てくるのでアタッカーを用意しづらい。そんな中こいつは2600打点を持ちつつ縦で特殊召喚できるのです。
また「相手の妨害を踏める点」も強く、背徳を捨ててこのカードを出せば、こいつの②の効果で背徳効果使用。後ろを剥がしてから展開できるようになります。このデッキの弱点である今流行の魔封じに対してのメインギミックでの解答となる唯一のカードでもあります。そんなこんなで堕天使のやりたいことを自力でやれるので個人的に評価高めです。
《アムドゥシアス》
評価:★★☆☆☆
堕天使の苦手な後続確保を手伝ってくれるいい馬。ただしアド損前提。てことで最初は全く評価しておらずなんでこいつがスーパーやねんと思ってたんですが、実際使ってみると墓地にこのターン中に使いたい罠を置きに行ったり、クリスティアの墓地天使4の条件を満たしに行ったり小回りが利いて意外と使いやすいカードでした。唯一のリリース1体で場に出せる堕天使というのも評価ポイント。
《堕天使テスカトリポカ》
評価:★☆☆☆☆
守ってくれるいい人。共通効果持ってる新堕天使の中で一番攻撃力高いよ。
福音と同じで全体破壊もまとめて守ってくれたり通告から守ってくれたり本当いい人なんだけど付き合うのは無理。
《堕天使スペルビア》
評価:★★★★☆
旧堕天使枠、アドが取りづらいこのデッキで盤面にモンスター並べさせてくれるいい人。このデッキは回すためのテーマカードがイシュタム(追放)しかないためドローソースを積んでデッキ回転の補助をしてあげる必要があります。
スペルビアは闇の誘惑、イシュタム、トレードインすべてに対応するカード。使い方としてはイシュタムトレインで墓地に送り戒壇で蘇生、こいつで新堕天使を釣り上げて新堕天使効果で追放を使ったり戒壇連打で墓地の堕天使をわらわら出していきます。
堕天使の戒壇は堕天使モンスターを守備でしか出せませんが、こいつを経由すると戒壇を使って新堕天使を攻撃表示で場に出せるようになります。
使用上の注意点としてはスペルビアでスペルビアを釣り上げることが出来ないので、戒壇を用いて1枚でランク8を作るためにはスペルビア以外の堕天使レベル8を採用する必要がありますね。
レベル8堕天使をスペルビアしか採用していない場合でもスペルビア×2、新堕天使が墓地に居れば戒壇⇒スペルビアA蘇生⇒効果で新堕天使蘇生⇒新堕天使効果で戒壇コピー⇒スペルビアB蘇生でランク8+新堕天使の盤面を作ることが可能です。
また、このモンスターは「時、任意効果」なのでタイミングを逃す部類のカードです。手札から発動した戒壇で釣り上げる分には問題ないのですが、新堕天使の効果でコピーした戒壇の場合はスペルビアを蘇生した後に戒壇がデッキに戻る処理が入るため、スペルビアの効果発動タイミングを逃してしまいます。逆に、これがタイミングを逃さなければ相手ターンに新堕天使効果で戒壇コピー⇒スペルビアクリスティアが出来て頭おかしい事になっていたので、まぁよかったんじゃないかと思います。
《堕天使ゼラート》
評価:★★★☆☆
高騰してテンションあがってたらノーマルになった人。スペルビア同様にすべてのドロソ対応。手札の闇を墓地に送ると相手モンスター全破壊となかなかド派手な効果を持っています。ちなみに1ターンに何度でも使用可能。この効果を使うとエンドフェイズに破壊されてしまいますがテスタポカなんとか捨てたら守れます。スペルビアで釣り上げてランク8になれます。
《堕天使ルシフェル》
評価:★★★☆☆
このテーマのボスであり、新堕天使モンスターの中で唯一共通効果を持たない堕天使です。
効果は
【ルール効果】特殊召喚できない。
①アドバンス召喚時に相手の場の効果モンスターの数まで手札、デッキから堕天使モンスターを特殊召喚。
②自分の場に他の堕天使がいると相手の効果対象にならない耐性。
③起動効果で自分の場の堕天使モンスターの数だけデッキの上からカードを墓地に送り、落ちた堕天使カードの枚数×500LPを回復する。
です。
初めはデッキ回転に関与しないカードなのであまり評価していませんでしたが、回った際の捲り性能の高さ、攻撃表示で堕天使を並べられる事、ライフ回復等堕天使の欲しい所が詰まってるいい人だと思うので最近再評価しています。【堕天使】は召喚権が余りがちなのでアドバンス召喚は難しくないはず、戒壇スペル⇒堕天使でリリース要因も用意できます。
ゼラートとの相性がよく、相手の場のモンスター分デッキからゼラート+堕天使を展開してゼラート効果で相手モンスターを一掃したらワンキルできます。
《大天使クリスティア》
評価:★★★★★★★★★★
デュエルに勝たせてくれるまじでいい人。
現環境で最強クラスの置物であり、特殊召喚できないため流行のサタンクロースも食らいません。ABCはメインに解答を持たず、先出しクリスかまくった後クリス出せばまず勝ち。他のデッキのメジャーな解答はメタルのエキセン、DDの戦乙女、サイド後の闇の護封剣になるのですがこのデッキはクリスの横に堕天使を立て、墓地に戦慄の堕天使を用意するとそれらの解答をパーンってできるのが強みです。強いですね、クリスティア。欠点は堕天使じゃないところです。
ざっくり堕天使
効くと思った?
トレイン、誘惑、イシュタムでデッキを回転させながら墓地に堕天使モンスターを用意します。トレインで捨てる優先順位はスペルビア>ゼラート>クリスティアでソルチャ等でクリティア確定してる場合はクリスを捨てても問題ないです。
追放は手札のドロソを使いきるまで温存します。理由は戒壇を用意できないと展開ができないからです。既に手札に戒壇がある場合は他のカード(マスティマや罠、他のドロソを撃つための玉)をサーチしてよいと思います。ドロソを使って墓地堕天使、手札戒壇の状態を作り墓地スペルビア+堕天使+レベル8堕天使ならランク8+堕天使+妨害で構えたり、出せたらもちろんクリスを出します。ざっくり。
さいごに
このデッキはテーマ内での制圧手段が無く、堕天使並べて相手ターン中に場や墓地の罠で妨害することしかできません。そのすべてが対象を取らないので相手にとっては厄介かもしれません。
クリスティアだけでなく、今流行の障壁を全く受けないテーマなので異色のデッキとして環境入りすることを期待したいと思います。
↓最近使った構築です。参考までに
遊戯王あらし杯の優勝はしらこさん@peroshirako使用デッキは堕天使!
— まるふぉい@竜星のあらし(香川) (@foi7523) 2016年8月10日
戦績は
DD◯◯
HERO◯×◯
メタルフォーゼ◯◯
DD◯×◯
おめでとうございます!
次回大会は明日午後1時から!
気軽に遊びに来てください♪ pic.twitter.com/7KrBhM2BA8
まぁ長々と書きましたが要約すると
Twitter⇒しらこ (@peroshirako) | Twitter
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