キモくないカードゲーマーになれるか?【遊戯王Advent Calendar1日目(夜)】
はじめに
この記事は『遊戯王Advent Calendar』の企画記事になります。
Advent Calendar(通称アドカレ)とはクリスマスまでの25日間、遊戯王ブロガーが毎日記事投稿することで繋いでいこう!というリレー企画です。昼の部と夜の部で毎日2記事ずつが投稿されるので、お楽しみに。
今年は初日を担当させて頂きます。とは言え、僕の前に昼の部の『カイ(仮』さんの記事が投稿されていますので、そちらもご覧ください。
それではさっそく、記事に移ります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・
こんにちは。
突然ですが、質問です。
一般人から見たカードゲーマーってキモい?キモくない?
A.キモい
B.キモくない
愚問、キモい。
きっとカードゲームに接点のない一般人は
こんなイメージを持ってるだろう。
オタク文化が一般人に根付いて日本の商業を支えるようになってから、一体何年経っただろうか?
『俺、こう見えてオタクなんだよね~』『昨日なんか徹夜でアニメ見ちゃった』『私は○○推し!』とか言っちゃって、オタク文化がコンテンツの枠組みを越えて個性だとか自分をカテゴライズする道具として浸透している。
そんな中カードゲーマーはどうだろうか?
昔と変わらずパチパチ音を立てているではないか。もしや、オタクというカテゴリーの中でもひと際分厚い壁の中にいるのではないか?
これでもまだマシになっている方で『この人、オシャレだけどカードゲーマーなんだ。意外だなぁ。』とか『あっ、結構しっかりとしたお仕事されてるんですね。』みたいな人も中にはいる。だって、カードゲーマーもいい大人になったんだもの。
キッズはSNS、youtube、ソシャゲみたいな新時代の遊びに夢中になり、アナログゲームであるTCGへの新規参入は致命的な状態だ。しかしその分カードゲームの年齢層が上がり、今や遊戯王は社会人が支えていると言っても過言で無い状態。
みんな働いてんだ!
いや、働いてないアレな人も中にはいるから『公認大会ランキング上位の○○さんって普段何の仕事をされてるんですか・・?』とか聞いてはいけない。
公式もキッズのOCGへの新規参入は半ば諦め、キッズにはラッシュデュエルを、おっさん達には大人のデュエル会とかインストラクターラジオとかYoutubeでの大会実況とか、大人向けのコンテンツで盛り上げようと必死なのだ。
来年にはマスターデュエルという新規プラットフォームにより、e-sportsとして本格的に押し上げ、僕たち社会人を意地でも手放さないぞという思惑が見え見えなのだ。いいぞ、もっとやれ。
そう、遊戯王はもう大人のコンテンツなのだ。
『俺のターン、ドロー!』
『青眼の白龍召喚!』
『ギャハハ』
みたいなカードゲーム=子供の遊び
なんて・・・・・・
暗くて臭いカードショップに集まったインキャが己のプライドをぶつけ合い、カードに書かれたテキストによって相手をひれ伏させる。
なんて・・・・・・
そんな一般人の遊戯王プレイヤーのイメージを払拭できるはずなんだ。
『そこの君、そう思わないか?』
『デストロイ効果発動宣言してないですよね?』
おい!!!
『あの・・このカード英語で書いてて効果が分からないよ・・。なんて書いているの?』
『You can Set this card from your hand to your Spell & Trap Zone as a Spell. During your opponent's turn, if this Set card in the Spell & Trap Zone is destroyed and sent to your GY: Special Summon it. If this card is Special Summoned during your opponent's turn: Your opponent cannot Special Summon monsters from the Extra Deck for the rest of this turn.』
やめろ!!!
今のは極端な例だが、カードゲーマーのキモさの要因の一つがその(ピー)な民度であることは否定できない。
そして、その民度を一般人に知らしめているのが
『言葉』
皆さんは遊戯王をやっていて次のような言葉をよく耳にしないだろうか?
まさか、大人の、遊びで、こんな、下品な
言葉、言う?
言う。ぼくも。
もう遊戯王は大人の嗜む趣味、、
いつまでもファミレスで遊戯王をやってる場合ではない。スタバで遊戯王のことを話しても違和感が無いよう、もっと上品でインテリっぽい言葉で遊戯王を話してみないか?
実際、カードゲームって頭を使うゲームだから、もっと知的なイメージがあってもいいと思うんだ。決して子供っぽい遊びやチンパンジーのじゃれ合いではない、それを世のパンピーに伝えていかなければならない。
でだ。
頭が良さそうな言葉と言えば
ビジネス用語。(そうだね)
僕と一緒に遊戯王にビジネス用語を取り入れて、スタイリッシュに、COOLに会話してみないか?
ビジネス用語でよく耳にするのが『コミット(約束する)』とか『ダイバーシティ(多様性)』とか。カッコ付けてる感じは否めないが、社会人にとって自分を賢く見せるのは大事なことだろう。
『ダイバ・・え・・なんですか?』なんてのは通用しない。
『ダイバ・・・あ~ダイバーシティね~、よくテラフォでサーチするわ~』とならないためにもビジネス用語を学んでいこうじゃないか。
YPにおすすめのビジネス用語5選
さっそくだが、遊戯王に取り入れやすいビジネス用語⑤個を紹介する。
例文も紹介するからコピーデッカーはそのまま明日使ってくれ。
初めに紹介するのはバッファ。バッファは英語の『buffer(緩衝)』を語源としている。
ビジネスシーンにおいてはゆとりや余裕を持たせるという意図で『バッファを持たせる』と使われたり、『予備』や『緩衝材』的な意味で『バッファで○○を用意する』のように使われる。
意味わかった?
分からなくて当然。ビジネス用語はなんかいい感じに使えればいいのだ。
カードのように決まった使い方や条件は無い。とりあえずぶち込んで勢いで持っていく、テンポアドを取る道具なのだから。
それではさっそく『バッファ』を遊戯王に取り込んでいこう。
『ギミック詰め込むのもいいけど、もっとバッファ持たせて誘発増やしたり、サイチェン枠確保してみたら?
バッファは非常に汎用性が高く、会話に取り入れやすいため初心者に持ってこいなのだ。
次に紹介するエビデンス(evidence)は『証拠、根拠』という意味。ビジネスシーンでは「なんかそういうデータあるんですか?」と聞かれそうな時に使うことで先制マウントを取れる。
カードゲームにおいてこの『エビデンス』すなわち、考えの裏付けや経験による根拠を持ってデッキを組んだり、話をするとそれだけで強く見えるし、発言の説得力が増すもの。
『その場合、その効果は無効になりますよ。エビデンスは類似効果を持ったこのカードの裁定です。』
『エビデンス』の用法での注意点だが
相手が話している最中に何かと『エビデンスは?』『それってエビデンスあるの?』と聞きすぎると本気でグーで殴られる。エビデンスはグーには勝てない。
次はコンボカードを2つまとめて紹介しよう。
タスク(task)は役割や仕事という意味で、アサイン(assign)は任命する、割り当てるという意味だ。
ビジネスシーンでは『タスクをアサインする』のようにセットで使われることが多い。ラスターヒグルミのような感じ。
『マスマティシャンを採用してるなら、シャドールドラゴンを入れてマスマティにバック割のタスクをアサインしてみたら?』
汎用出張セットなので規制される前に使っておこう。
最後に紹介する『ASAP(アサップ)』は『as soon as possible』の略語であり、意味は
わざわざ説明するまでもない。
見て貰う方が早いからだ。
難点は相手に意味が通じないと余計時間がかかることだ。
アグリー(同意)?
おわかりいただけただろうか。
遊戯王にビジネス用語を取り入れることによって、周囲に『え、なんだか頭良さそうな会話してる・・?』と錯覚させることができる。
『知ってる人しか使えないなら意味が無いのでは?』
その通り、でもこれが遊戯王プレイヤー界で浸透すればどうなるだろうか・・?
電車のようなパブリックスペースで遊戯王について話しても、まるで『知的な戦略会議』をしているように聞こえてくるのでは?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
※アウトソーシング・・・業務を外部委託すること。
※ブラッシュアップ・・・細部を具体的に練る、磨き上げること。
※メソッド・・・目的達成のための方法、方式。
※リスクヘッジ・・・リスクを予測し、対応できる体制を取ること。
※イニシアチブ・・・主導権のこと。
※オンスケ・・・作業や計画がスケジュール通りに進むこと。
※スタバ・・・スターバックスコーヒーのこと。
かっけぇ・・・
『引き』とか『アド』みたいな知能指数低めなワードばっかり言ってると頭悪オタクに見られても文句は言えない。
だが、令和のデュエリストは『サモプリキャットベルンベルンDDBDDB』なんて言ってる古代のデュエリストとは違うのだ。スタバに行って『グランデチョコレートチップエクストラコーヒーノンファットミルクキャラメルフラペチーノウィズチョコレートソース』なんだ。
確かにビジネス用語は何言ってるか分からないかもしれない。
カッコつけているだけかもしれない。
でも考えてみて欲しい。遊戯王プレイヤーも『プラン』とか『ケア』とか
好きでしょ?
他にも『裏目』とか『捲る』みたいに昔は使われなかったワードもCS常連プレイヤー、所謂TP(死語)が言ってると定着する。今のように。
プランもケアも使いこなせると実に便利なワードだ。
その上で、強いプレイヤーが言うとカッコいい、〇〇さんが言っていたから真似しちゃおう、そうやって遊戯王プレイヤー全体でビジネス用語が浸透するのだ。
そしていずれ、カードゲーマーのイメージは『猿ハゲカードパチパチキッズおじさん』から『インテリなテーブルゲームプレイヤー』に昇華するんだ。
きっと・・・
ビジネス用語を使いこなしたカードゲーマーの末路
ビジネス用語の『よく分からない』のハードルを乗り越え、インテリワードのメイン投入に成功した遊戯王プレイヤー。そこで待ち受けていたのは、ビジネス用語の比にならない程の意味不明な遊戯王ワードの数々だった。
どれだけビジネス用語を使いこなしても誤魔化しきれないキモさ。ビジネス用語は何を言ってるか分からないがキモくはなかった、が遊戯王のワードは意味が分からない上にキモい。日常会話で原始生命態ニビルは登場させてはいけない。
キモくないカードゲーマーになるため必要だったのは『言葉』ではなかった。
真の遊戯王プレイヤーなら遊戯王以外でも『TPO』、時と場所と場合に敏感であれ。
さいごに
最後まで読んで頂きありがとうございます。
『遊戯王Advent Calendar2021』次のライターさんは蔵院さんです。
オンスケでお願いします!
アドベントカレンダー(記事一覧)