《次元障壁》をまじめに考察
今回は7月9日発売の『インベイジョン・オブ・ヴェノム』で登場する《次元障壁》の考察です。1枚のカードの考察記事は今まであまり書かなかったのですが、ネタに困ったらやっていきます。
次元障壁の考察(建前編)
《次元障壁》通常罠
次元障壁は1ターンに1枚しか発動できない。
①モンスターの種類(儀式・融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム)を1つ宣言して発動する。このターン、お互いに宣言した種類のモンスターを特殊召喚できず、フィールドの宣言した種類のモンスターの効果は無力化される。
なんだか強そうなことを書いてますね。展開抑制できるだけでなく展開後の相手にも発動して無力化できるっていう何とも今時なカードです。
前にもこんなカードあったような・・
この《次元障壁》、見てのとおり既存の《虚無空間》や《グリザイユの牢獄》のようにフタとして高い性能を持っていますね。
《グリザイユの牢獄》
通常罠
自分フィールド上にアドバンス召喚・儀式召喚・融合召喚したモンスターの内、いずれかが表側表示で存在する場合に発動できる。
次の相手ターンの終了時まで、お互いにシンクロ・エクシーズ召喚は行えず、フィールド上のシンクロ・エクシーズモンスターは効果が無効化され、攻撃できない。
《グリザイユの牢獄は》1つ前の環境でDDや帝がたまに採用していたカードです。発動することでお互いのエクシーズ召喚、シンクロ召喚を封じます。しかしながら「自分の場にアドバンス召喚・儀式・融合モンスターがいる場合」という発動条件があるため条件を満たすのが容易なデッキでしか採用できませんでした。
効果適用ターンは「次の相手ターン終了時まで」ですが相手ターン中に発動すればそのターンはもちろん、次の自分のターン、その次の相手ターン終了時まで効果が及ぶという裁定が下されておりこの激つよ裁定に驚いたプレイヤーは多いハズ・・・。EDの先攻で回した後発動してしまえば勝ったも同然ですね。
《虚無空間》
永続罠
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
お互いにモンスターを特殊召喚できない。
(2):デッキまたはフィールドから自分の墓地へカードが送られた場合に発動する。このカードを破壊する。
2016.6現在、めくられたら絶望する伏せランキング1位(たぶん)。このカードが表になった瞬間脳裏に敗北の2文字がよぎります。
このカードは言わずもがなグリザイユと違って特殊召喚全般を封じることができます。永続罠なので維持できれば毎ターン特殊召喚を封じれますが、「場、デッキからカードが墓地に送られたら破壊される」という繊細さもあり、発動にチェーンサイクロンで解決されたり、処理後に他のカードを破壊され2:1交換が発生するリスクもあるカードです。(エクストリオ虚無で勝ったwwと思ってたら魔法を無効にしたことで虚無が割れてしまったなんてことも・・ありうる)
パワーカードだけどリスクもある良いカードだと思うんですが、それでも多くのプレイヤーに禁止を望まれている現状です。
その理由は
- 特殊召喚を多用するデッキがほとんどでゲームメイクにおけるモンスターの依存度が高い
- モンスターのインフレにより1:1交換しかできないサイクロンに割くスペースが確保しづらい。採用により先行展開に支障を来すリスクがある。
- 相手に1ターンロスさせるだけで勝てる←重要
それだけでなく最近だと青眼が閃光スタダで守ったり、DDがサイフリートで守った後返しで虚無を無効化して展開してきたり、永続罠であることも悪さしてますね
かわいくしてもダメなもんはダメです。
これら2枚と今回登場した《次元障壁》の効果を比較しました。
~比較した上で次元障壁の効果を再確認~
ポイント①通常罠であること
次元障壁は通常罠なのでグリザイユと同様に発動に成功=そのターン相手の動きを制限したままです。サイクロンや羽根を食らってもチェーンで発動できるのでもう伏せたもん勝ち撃ったもん勝ち。
ポイント②発動条件がゆるゆる
グリザイユも撃ったら強いんですが、そんな都合よく撃てないんですよね実際。僕も帝に採用したことありますけど結局アドバンス召喚が成立した=その時点で強いからグリザイユなくていいじゃんってなりますし、事故って何もできずにグリザイユを抱いて泣いた夜もあります。
しかし、このカードは発動条件がないんですよね。
引く⇒セットする⇒表にする
だけ!!
体に関節さえあれば誰でもできます。
ポイント③封じる召喚方法が選べる。しかもガバガバ
選べることで多くのデッキに対して有効札となります。グリザイユと違ってメインに入れても腐りにくいのがいいですね。
しかしながら効きにくいデッキももちろん存在します。青眼はシンクロエクシーズどちらも行え標準打点が高いのでテンポロスしにくいし、ABCは融合宣言されてもランク4エクシーズやインフィニティが強かったり一概に撃ったら勝ちとも言い難いですね。
一方でDDみたいな融合召喚で打点を作るデッキは撃たれると厳しいかもしれないです。
とはいえ、仮にこのカードのメイン採用が流行るようになれば影響を受けにくいデッキ(帝とか)のユーザーが増えて結果的に採用率が下がったり、サイド行きになったりしそうですね。
うん、いいカードだ!
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次元障壁の考察(本音編)
発動条件緩すぎるやろ!!
通告も強いけどあれは伏せ除去で対抗できたりモンスターで踏んで行ったりできるけど
これは伏せたらそれで終わり!発動してしまえばそのターン中はその召喚方法を使うことが出来ませんよ~~ってアホか!
誰だってカレーを作って「これでしばらくカレーライフだね」って所に突然「今日は米禁止ね」なんて言われたら絶望しますよ。そりゃナンがあったらケアできるけど一般家庭にナンは無い。詰み。
これが先攻プレイヤーがぶんまわし展開して後攻1ターン目に撃たれるんだから理不尽な話。
「よ~~し今からこの材料(手札)を使って爆アドなカレーライスを作るぞ~」
「米禁止ね」
「まだ米炊いてないからケア~~」とかのんきなこと言ってられないわけですよ。これが最後の晩餐です。
★自分の家を護っている警備員さんのイラスト
もうやだ。 戦いたくない。
⇒Twitter しらこ (@peroshirako) | Twitter
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